SESから社内SEへ転職する面接で聞かれること・逆質問10例
SESから社内SEへの転職を考えていると、面接でちょっと困る質問があります。
「なぜ社内SEなんですか?」

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SESから社内SEへの転職を考えていると、面接でちょっと困る質問があります。
「なぜ社内SEなんですか?」
これです。
正直なところ、
「客先常駐をやめたいからです」
という気持ちがかなり大きい人もいると思います。
分かります。
でも、そのまま面接で言うと、
「それ、うちじゃなくてもよくない?」
になりやすい……。
社内SEへの転職では、SES経験を否定するよりも、
SESで経験したことを、社内SEでどう使いたいのか
まで繋げて話したほうが自然です。
この記事では、SES経験者が社内SE面接で聞かれやすい質問と、こちらから確認しておきたい逆質問をまとめます。
単なる模範回答集ではありません。
面接って、採用してもらう場ではありますが、同時に**「この会社へ入って大丈夫か」をこっちが確認する場**でもあります。
そこは忘れないほうがいいと思っています。
面接前に、職務経歴書の内容を説明できるようにしておく
まず最初に。
面接対策より前に、自分の職務経歴書を一度読み直します。
面接官は普通に、
「ここに書いてある障害対応について、具体的に教えてください」
みたいに聞いてきます。
なので、
- 何を担当したか
- どんな環境だったか
- 自分は何をしたか
- どういう結果になったか
くらいは説明できる状態にしておきます。
SES経験を社内SE向けの職務経歴書でどう整理するかは、こちらの記事で具体例をまとめています。
「SES経験は社内SEの職務経歴書でどう書く?業務別の言い換え例」
面接で急に新しいことを作る必要はないです。
職務経歴書に書いた内容を、もう一段具体的に話せれば十分。
盛った経歴だけは面接で牙をむきます……。
SESから社内SEの面接で聞かれやすい質問

1. なぜSESから社内SEへ転職したいのですか?
たぶん一番準備しておきたい質問です。
ここで、
客先常駐が嫌だからです。
だけだと、どうしても逃げの転職に見えやすいです。
別に嘘をつく必要はありません。
たとえば、
SESとして複数の現場を経験する中で、運用や顧客調整にも関わってきました。
今後は一つのシステムに長く関わり、導入後の改善まで担当したいと考え、社内SEを志望しています。
くらいなら自然です。
ポイントは、
今の働き方への不満
↓
次にやりたいこと
へ変換すること。
「SESが嫌です」で終わらせない。
これだけでかなり印象が変わります。
2. SESでどんな経験をしてきましたか?
ここでは技術スタックだけ話すより、
どういう役割だったか
まで話せると強いです。
たとえば、
Javaで業務システムの保守をしていました。
だけではなく、
業務システムの保守運用を担当し、障害一次切り分けや利用部門からの問い合わせ対応、開発担当への連携まで行っていました。
みたいな感じ。
社内SEでは、
- ユーザー対応
- 障害対応
- ベンダー連携
- 業務部門との調整
も普通に発生します。
SESでやってきたことの中に、使える経験は結構あります。
3. 顧客や利用者との調整経験はありますか?
社内SEだと割と聞かれやすいポイントです。
技術力だけではなく、
ITに詳しくない人とも話せるか
を見られている可能性があります。
SESで客先担当者との定例会や仕様確認をしていたなら、それも立派な経験です。
答えるときは、
「会議に参加していました」
では弱いので、
顧客側から出た要望を整理し、開発チームへ確認したうえで回答していました。
くらいまで具体化すると伝わりやすいです。
4. 障害が起きたとき、どう対応しましたか?
これも具体例を一つ用意しておくと楽です。
話す順番は、
状況
→
確認
→
判断
→
連携
→
結果
くらい。
たとえば、
利用者からシステムへログインできないと連絡があり、まず発生範囲を確認しました。
複数ユーザーで再現していたため、ログと監視情報を確認し、認証基盤側の担当へエスカレーションしました。
みたいな感じです。
「全部自分で直しました」と言う必要はありません。
むしろ社内SEでは、自分で直せないものを誰へ繋ぐか判断する能力も結構大事です。
5. 開発以外の業務も問題ありませんか?
社内SE求人によっては聞かれると思います。
ここで言う「開発以外」は、
- 問い合わせ対応
- ベンダー調整
- PCやアカウント管理
- 資料作成
- 会議
- 予算関連
- IT資産管理
など。
もし「コードを書き続けたい」が最優先なら、むしろここで仕事内容を確認したほうがいいです。
なんでも、
はい!何でもやります!
で突破すると、入社後に自分が死にます……。
6. 今後どんな仕事をしたいですか?
社内SEといっても仕事内容はかなり広いので、
社内SEになりたいです。
だけでは少し弱いです。
たとえば、
まずは運用やユーザー対応で業務理解を深め、その後はシステム改善や新しいツールの導入にも関わりたいです。
のように、
今できること
+
これから広げたいこと
で話すと無理がありません。
いきなり、
「DX戦略を推進したいです!」
と言うより現実味があります。
DX、便利な言葉すぎるんですよね……。
「客先常駐を辞めたい」は言わないほうがいい?
完全に隠す必要はないと思います。
ただし、言い方です。
たとえば、
客先常駐が嫌なので御社を志望しました。
より、
複数の現場を経験したことで幅広い環境に触れられましたが、今後は一つの組織やシステムに継続して関わり、改善まで追いたいと考えるようになりました。
のほうが自然です。
同じ話でも、前者は「今から逃げたい」。
後者は「次にやりたいことがある」。
という見え方になります。
そもそも「SESの何が嫌なのか」がまだ曖昧なら、一度そこから整理してみてもいいと思います。
「SESを辞めたいけど転職すべき?まず整理したい3つのこと」

社内SE面接でこちらから聞きたい逆質問10例
ここからが今回の記事の本体です。
社内SEは会社によって仕事内容の差が大きいので、逆質問をかなり使ったほうがいいです。
「何か質問はありますか?」
に、
特にありません。
で終えるのはちょっともったいない。
採用されるためというより、入社後の事故防止です。
逆質問1:社内SEは現在何名体制ですか?
かなり基本ですが大事です。
1人なのか。
5人なのか。
30人なのか。
同じ社内SEでも働き方が全然違います。
さらに、
開発、インフラ、ヘルプデスクなどで担当は分かれていますか?
まで聞けると実態が見えやすいです。
逆質問2:内製と外注の割合はどのくらいですか?
開発したい人は特に聞いておきたいです。
「社内SE」と書いてあるけど、
実装はすべて外注
という会社もあります。
逆に内製チームがあってガッツリ開発する会社もあります。
職種名だけでは分かりません。
逆質問3:入社後、最初に担当する業務は何ですか?
これ、かなりおすすめです。
求人票には、
IT企画・システム開発・運用保守
と全部書いてあっても、
実際の最初の仕事は、
PCキッティング
かもしれません。
別にキッティングが悪いわけではないです。
ただ、知らずに入るのと知って入るのでは全然違います。
逆質問4:問い合わせ対応はどの程度ありますか?
社内SEなら普通にあります。
聞きたいのは、
1日数件なのか
1日数十件なのか
です。
さらに、
専任のヘルプデスクはありますか?
も使えます。
これだけで仕事の比率がかなり見えます。
逆質問5:夜間・休日対応はどのくらいありますか?
これは必ず確認しておきたいです。
聞き方としては、
システム障害や定期メンテナンスで、夜間・休日対応が発生する頻度を教えていただけますか?
くらいでOK。
「あります」
だけではなく、
年に数回
なのか
月に何回も
なのか。
頻度まで聞きます。
逆質問6:現在進めているシステム改善や導入案件はありますか?
求人票に、
DX推進
IT企画
と書いてあるなら特に使えます。
具体的な答えが返ってくれば、
「あ、本当に何かやってるんだな」
と分かります。
逆に、
今後いろいろ検討していきます。
だけだと、まだ何も決まっていない可能性もあります。
それ自体が悪いわけではないですが、判断材料にはなります。
逆質問7:社内SEの1日の仕事の流れを教えてください
かなり万能です。
職種名より、これを聞いたほうが実態が分かることがあります。
たとえば、
午前は問い合わせ対応、午後はベンダーとの打ち合わせが多いです。
と分かれば、
「あ、自分が想像していた開発職とは違うな」
と気付けます。
面接中に気付けるなら安いものです。
逆質問8:どのような技術・サービスを使っていますか?
求人票にも書かれていると思いますが、念のため聞きます。
特に、
- AWS / Azure
- Microsoft 365
- Entra ID
- Salesforce
- SAP
- Java / C#
- 各種SaaS
など。
今後のキャリアにも関係するので、
入社後に何を触るのか
は知っておきたいです。
逆質問9:このポジションで期待される役割は何ですか?
これも結構いいです。
同じ求人でも、
退職者の補充
なのか、
新しいIT部門を強化したい
のかで期待値が違います。
入社して半年〜1年程度で、どのような状態になっていることを期待されていますか?
まで聞くとかなり具体的です。
逆質問10:現在のIT部門で課題になっていることは何ですか?
ちょっと踏み込んだ質問ですが、かなり情報が取れます。
たとえば、
問い合わせが多すぎる
ならヘルプデスク比率が高そう。
古い基幹システムの刷新
なら大型案件に関われそう。
人手不足
なら業務量を確認したほうがいい。
求人票には書いていない情報が出てくる可能性があります。
逆質問で「ちょっと気になる回答」が返ってきたら
ここも大事です。
たとえば、
夜間対応はありますか?
と聞いて、
まあ、必要に応じてですね。
と言われた。
これだけでは分かりません。
もう一歩、
直近1年間ではどの程度ありましたか?
と聞いていいです。
同じように、
問い合わせはあります。
なら、
1日平均でどのくらいでしょうか?
と聞く。
曖昧な言葉を回数・人数・割合に変えていく感じです。
これは求人票を見るときにも使えます。
社内SE求人で事前に確認しておきたいポイントについては、こちらの記事でも詳しく整理しています。
「社内SEの求人票で見るべきポイント7つ|入社後に『思ってたのと違う』を減らす」
面接は「受かるため」だけに使わない
転職活動をしていると、
「どう答えれば受かるか」
ばかり考えてしまいます。
まあ、受からないと始まらないので当然です。
ただ、社内SEは会社ごとの差がかなり大きいです。
内定を取ったあとに、
実装ほぼありません。
とか、
夜間対応、月4回あります。
とか判明すると、だいぶつらい……。
なので面接では、
自分の経験を伝える
と同時に、
相手の仕事内容を確認する
の両方をやったほうがいいです。
求人票だけでは分からなかった情報を取りに行く。
それが逆質問の一番大きな役割だと思っています。
まだ社内SEに絞り切れていないなら、自社開発との違いも見てから応募先を決めるのもアリです。
→「社内SEと自社開発、SES経験者はどっちが向いてる?仕事内容・働き方・向き不向きを比較」
社内SEに絞らず自社開発も候補にしているなら、先に必要な経験との差分を確認しておくと応募先を選びやすくなります。
→「SESから自社開発へ転職するには?経験別の準備ロードマップ」
まとめ:SES経験を否定せず、社内SEにどう繋げるかを話す
SESから社内SEへ転職するとき、
「SESだったこと」
を隠す必要はありません。
むしろ、
- 利用者対応
- 顧客調整
- 障害切り分け
- 運用保守
- ベンダー連携
- 複数現場を経験した適応力
など、社内SEでも使える経験があります。
面接では、
SESが嫌だった話
だけではなく、
その経験を次でどう使いたいか
まで話す。
そして逆質問では、
社内SEの人数
内製・外注
担当範囲
夜間対応
問い合わせ量
などを具体的に確認する。
転職って、入社するまでがゴールじゃないですからね……。
面接で多少細かく聞いてでも、
「思ってたのと違った」
を減らすほうが、後々かなり楽だと思います。



